注意事項
- ① HFC-134a(R134a)車以外には使用できません。
※確認方法は「確認作業①」を参照 - ② エアコンの冷えが悪い車には使用できません。
※「確認作業②」を参照 - ③ 低圧バルブが見当たらない車には使用できません。
※「確認作業③」を参照
上記①~③に当てはまらない車は、直ぐに充填作業に入る事が可能ですが、少しでも不安がある場合には「確認作業」を行ってください。
エアコンイノベーター 充填方法 【前作業】
- ① 作業に入る前は、必ず車を安全な位置に停車させてください。
- ② HFC-134aまたはR134a車であることを確認してください。
※確認方法は「確認作業①」を参照ください。 - ③ やけど防止のため長袖の作業着と軍手などの手袋及びセーフティグラス(目の保護)を着用してください。
- ④ ボンネットを開けしっかりと固定し再度エンジンが停止ししている事を確認してください。
- ⑤ (L)と刻印された低圧バルブのキャップを外してください。(紛失しないよう注意) ※写真①を参照
エアコンイノベーター 充填方法
作業前の準備は上記の「前作業」を参照ください。
- ① 低圧バルブ(L)のキャップを外す。作業に入る直前に一度エンジンを始動し、エアコンスイッチをONにした後、温度を20℃以下に設定・風量を最大にする。その状態を約30秒経過した時点でエンジンを止める。
- ② ボンベ本体とVTVバルブを取り付ける。
- ③ よく振ってから本品バルブを低圧バルブに真っすぐ強く押し当て、カチッと音がするまで強く押す。
- ④ 低圧バルブに固定されていることが確認できたら、ボンネットを開けた状態でエンジンを始動させる。
- ⑤ エンジンを始動させたら、エアコンスイッチをONにして風量を最大にして約30秒間そのままにする。
- ⑥ 30秒経過したらエンジンを完全に停止させる。
- ⑦ 本品バルブを低圧バルブから外し、低圧バルブのキャップを閉めて終了。
確認作業について
下記の確認作業は必須ではありませんが、少しでも不安がある場合には必ず行ってください。
【確認作業①】
- HFC-134a(R134a)車である確認方法は、ボンネットを開けて「エアコンシステムステッカー」をご覧ください。
「エアコンシステムステッカー」は主に下記の写真の赤〇部分に貼っています。見当たらない場合は、ディーラーなどにご確認ください。
※使用できない車の代表的な表記 「HFO1234yf」「HCFC12」「R12」など
【確認作業②】
- エアコンイノベーターはエアコンの冷えを良くする為の物ではありません
- エアコンイノベーターはエアコンコンプレッサーの作動を改善する物ですので、冷媒ガスが不足している場合や故障車には使用できません。
- 冷媒ガスが不足しているか、またはコンプレッサーに故障はないかをチェックする場合は、エアコンチェッカーで診断ください。
- 「エアコンチェッカー」の使い方で診断方法を記載しておりますのでご覧ください。
【確認作業③】
- 低圧バルブの位置はメーカーや車種によって違います。主に下記の写真の赤〇部分にありますが、車種によってはバンパー裏やエンジン下など一般の方には作業できない場所に位置している場合があります。その場合は無理をせずに作業を中止してください。
- 低圧バルブの位置が分からない場合は、ディーラーなどにご確認ください。
チェック作業
- ① 上記の「前作業」から継続となります。
- ② エアコンチェッカーのゲージを引っ張って長くしたり短くしたりし、動く事を確認してください。
- ③ エアコンチェッカーのゲージが一番下がった状態である事を確認する。
- ④ エアコンチェッカー本体のバルブをキャップを外した低圧バルブ(前作業⑤)に垂直に1~2秒押し当てる。※写真①を参照
- ⑤ エアコンチェッカーの上がったゲージを確認する。(診断①)
- ⑥ 次にエンジンを始動しエアコンをONにします。
- ⑦ 温度設定を最も低い温度にし、風量を最大MAXに設定し30秒間経過しましたらエンジンを止めてください。
- ⑧ 上記「チェック作業」の③と④を行ってください。
- ⑨ エアコンチェッカーの上がったゲージを確認する。(診断②)
- ⑩ 以上で<チェック作業>は終了となりますので、次の「診断」で車の状態を確認してください。
診断
診断①
<チェック作業>の⑤で確認したゲージを下記項目に当てはめてください。
- A 若干上がったが Lの位置 ・・・・・・・・・ エアコンガスが少ない可能性(診断結果:要点検)
- B ゲージが全く動かない ・・・・・・・・・・・ エアコンガスが大幅に不足の可能性(診断結果:不可)
- C L以上 Hの位置まで上がった ・・・・・・ 診断結果:次の診断②に進んでください。
診断②
<チェック作業>の⑨で確認したゲージを下記項目に当てはめてください。
- A 若干上がったが Lの位置 ・・・・・・・・・・ 診断結果:正常
- B ゲージが全く動かない ・・・・・・・・・・・・ エアコンガスが少ない可能性(診断結果:要点検)
- C チェック作業⑤と同じ位置 ・・・・・・・・・ コンプレッサー故障の可能性(診断結果:不可)
- D チェック作業⑤よりは低い位置 ・・・・・・ 診断結果:正常
- ※上記診断結果で「正常」の場合は、問題なく「エアコンイノベーター充填作業」に進めます。
- ※上記診断結果で「不可」の場合は、必ずディーラー・ガソリンスタンド・電装店などの専門店でエアコンガスを補充してください。
- ※上記診断結果で「要点検」の場合は冷媒ガスが不足もしくは不足気味かと思いますので、上記専門店で補充をお勧めいたします。